広告
2020.01.10
アフィリエイト広告とは?特徴やメリットをチェック!
目次
さまざまな広告の中でもコストパフォーマンスに優れているといわれ、使い方次第で高いCVRも期待できる「アフィリエイト広告」。今回は、今さら聞けないアフィリエイト広告の仕組みとメリットについて詳しくご紹介します。
また、活用の前に押さえておきたい注意点もあわせてチェックしてみましょう。
ASPでアフィリエイターとつながる「アフィリエイト広告」とは?
アフィリエイト広告とは、一般的に「成果報酬型広告」を指します。通常の広告では掲載されるだけで広告費が発生しますが、アフィリエイト広告の場合は掲載やクリックのみでは費用がかからず、広告から流入したユーザーがCVをして初めて料金が発生します。
「アフィリエイト」とは英語で「提携する」を意味し、広告主とアフィリエイター(運営するブログやWebサイトなどのメディアにアフィリエイト広告を掲載して報酬を得る人)との提携で掲載されるのがアフィリエイト広告の大きな特徴です。
両者をつなぐのは、広告や報酬などを管理するASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と呼ばれるサービス。広告主はASPに広告を出稿し、アフィリエイターは自身のメディアに合った広告を選んで掲載するという仕組みです。以下をはじめとした企業がASPを提供しています。
・A8.net(エーハチネット)
東証一部に上場している国内最大手のASP。広告主、アフィリエイターともに国内最多を誇り、どのジャンルも充実しています。
・バリューコマース
こちらも東証一部に上場している大手ASP。旅行やショッピングモールなどのジャンルが得意です。
・アクセストレード
東証マザーズに上場している老舗ASPとして有名。金融、保険、転職などの商材に強いといわれています。
・afb(アフィビー)
得意ジャンルは美容、脱毛、健康食品など。有力なアフィリエイターが多数登録。
・もしもアフィリエイト
初期費用・月額費用ともに無料。ブロガーの登録数が多いため、個人メディアとマッチする商材に向いています。
また、ASPに登録されているWebサイトには主に下記の種類があります。
ASPに登録されている法人サイト
・ポイントサイト
ユーザー会員がアクションすることでポイントを得られるサイト。条件さえ合えば比較的簡単に広告を掲載できるものの、ユーザーの目的はあくまでポイント獲得であることが懸念されます。
・クレジットカード、航空系サイト
アクションによってユーザーがマイルを貯められるサイト。大まかな仕組みはポイントサイトと似ていますが、カードや飛行機を利用するユーザーがターゲットのため、特にショッピング系の商材に向いています。
・専門法人サイト
業種やターゲットに特化しており、アフィリエイト広告枠と純広告枠を両立させているサイトが多いようです。
ASPに登録されている個人サイト
・個人ブログ
日常や趣味に関するブログを運営する一般的なアフィリエイター。ファッション、美容、金融、ガジェットなどテーマに特化したブログも少なくないため、商材と合えば高いCVRを見込むことができます。
・SEMサイト
リスティングやSEOで集客し、商品・サービスを紹介するサイト。
・比較サイト
特定のジャンルの商品・サービスをランキングで紹介したり、比較したりしているサイト。他社との比較が前提のため、掲載にはメリットとデメリットの両方があります。
こうしたメディアを閲覧するユーザーがアフィリエイト広告をクリックし、例えばECサイトなら商品の購入、通信教育などの場合は資料請求など、広告主のホームページで何らかの条件を満たすことで成果報酬が発生します。
費用対効果が高いアフィリエイト広告のメリットと注意点
そんなアフィリエイト広告の最大のメリットは、ほかの広告と比べて費用対効果が高く、リスクも少ないこと。ASPに対する初期設定費用や月額利用料は必要となるものの、掲載そのものやクリックには費用が発生せず、成果報酬だけを支払えば良いと聞くと、アフィリエイト広告は広告主にとって大変魅力的に思えます。また、多種多様なメディアに広告を掲載してもらえるチャンスがあり、著名なアフィリエイターの手によって多くのユーザーに商品・サービスが拡散される可能性もあります。
ただし、アフィリエイターが広告を選定するという特性上、事前に想定する通りに広告が掲載されないケースもあることを知っておかなくてはなりません。具体例を挙げてみましょう。
・アフィリエイターになかなか選ばれない可能性がある
報酬金額が低かったり、成果達成が難しそうだったりする広告は敬遠されることも。そのため、アフィリエイターがメリットを感じられる広告を用意する必要があります。
・成果を上げるまでに時間がかかる
アフィリエイターに広告が選ばれたとしても、必ずしもそのメディアで成果を上げられるとは限りません。また、広告が多くのユーザーの目に止まるまでには一定の時間がかかるものと考えておきましょう。
・自社のイメージにそぐわないメディアに広告が掲載される場合も
掲載されるメディアによっては、ブランドイメージを損なう可能性があります。また、どのWebサイトに掲載されたのかを確認するのも困難です。ある程度は掲載先を制限したいという場合は、アフィリエイト広告を掲載するメディアを審査できるASPを選ぶと安心です。
アフィリエイト広告を利用する際は上記の注意点をふまえつつ、商材のジャンルや目的とするCVとの相性を考慮した上で始めてみてはいかがでしょうか。
アフィリエイト広告では、条件に合った施策を練ることが重要
コストパフォーマンスに優れ、低リスクでたくさんのユーザーを獲得できる可能性が高いのがアフィリエイト広告の魅力。より高い成果を得るためにはデメリットとなるポイントをふまえつつ、商品・サービス、求めるCV、予算などの条件に合った施策を練ることが重要となるでしょう。
植田 正志
デジメーション株式会社 取締役
WEB広告代理店に入社し、大手から中小まで新規クライアント開拓および既存クライアント様を幅広く担当。
またクライアント様の売上拡大のためのコンサルティングやマーケティングプランニングに従事。