分析

2023.05.01

Googleタグマネージャーとは?導入のメリットと注意点

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今やWebサイトを運営する上で欠かせないタグマネージメントツールが「Googleタグマネージャ」です。Webマーケティング担当者の工数、手間を減らすためには、どのように活用すれば良いのでしょうか。
今回は、Googleタグマネージャの特徴やメリット、導入する際の注意点についてご紹介します。

多数のタグを一括で管理できる「Googleタグマネージャ」とは

Googleタグマネージャは、2012年にGoogleがリリースしたタグマネージメントツールのことを指します。

コンバージョン計測やヒートマップなど、Webサイトの成果を上げるためにはさまざまなツールが求められますが、ツールの増加にしたがって埋め込むタグも増え、管理が難しくなってしまいます。Googleタグマネージャを導入すれば、多数のタグを一括で管理することが可能。誰でも無料で使うことができ、Webサイトの規模による利用制限なども特に設けられていないのが魅力です。

通常、タグをひとつ追加するだけでも担当者に相当の時間や手間がかかります。しかし、Googleタグマネージャを使えば、タグの追加や削除の度にページごとのHTMLを編集する必要がありません。オンラインの管理画面上から「どのページへ」「どのタグを埋め込む」などの追加、編集、削除が可能になるため、工数を大幅にダウンさせることができます。

また、プレビュー機能を使って新しいタグが正しく配信されているか確認したり、配信されているそのほかのタグをチェックしたりすることもできます。「Webサイト閲覧中は作動させる」「電話番号をクリックしたら作動させる」など、ユーザーの動作に応じたタイミングで指定のタグを実行させるかどうかを設定できるのも大きな特徴。さらに、実行条件を複数組み合わせることで、これまでより戦略的なリターゲティング施策を展開することもできます。動作レポートやエラー検知もリアルタイムで処理されるため、より精度の高い運用を目指すことができるでしょう。

複数のタグをひとつのコードで管理することで、Webサイト表示速度の改善という副次的な効果も期待できます。Webサイトの表示速度はSEOの評価基準に含まれているため、速度が遅くなればユーザーにストレスを与えるだけでなく、検索順位にも影響する可能性があります。Googleタグマネージャを活用することで、ユーザーにはよりスムーズな動作でWebサイトを閲覧してもらうことができます。

一方、同じく無料で使えるタグマネージメントツールには「Yahoo!タグマネージャ」がありますが、Googleタグマネージャとの違いは何なのでしょうか。

Yahoo!タグマネージャの概要

・導入にはYahoo!プロモーション広告の利用(スポンサードサーチ、YDNへの広告出稿)が必要
・国内外120種類のタグに対応(Googleタグマネージャは80種類)
・エラー表示機能を搭載
・一部のGoogleサービスに不対応

いくつか差異があるものの、機能性は双方ほぼ変わらないといわれています。自社に合ったツールを導入しましょう。

なお、Googleタグマネージャには、より大規模な運営向けの機能を搭載する有償プラン「Googleタグマネージャ360」もあります。

Googleタグマネージャ360の概要

・ワークスペース(作業領域)を無制限に利用可能
・タグの編集権限を部分的に開放できる「ゾーン」機能を搭載
・管理者によるタグの公開承認機能を搭載

ただし、Googleタグマネージャ360を導入するには別途Googleアナリティクス360の契約が必須です。単体では契約できないため注意しましょう。

無料で導入できるGoogleタグマネージャのメリットと注意点

Googleタグマネージャの大きなメリットは、何といっても無料で導入することができることですが、ほかにも「画面やUIがシンプルで使いやすい」「GoogleアナリティクスやGoogle広告などとの相性が良い」といったことがメリットとして挙げられます。

しかし、Googleタグマネージャ導入の際は注意したいポイントもいくつかあります。まずは、最初の導入作業にはある程度の手間がかかる可能性があるということ。導入の際は下記の作業が伴います。

Googleタグマネージャ導入に伴う作業

・Webサイト内の全ページのHTMLにGoogleタグマネージャのタグを記述
・Googleタグマネージャで管理するタグをHTMLから削除する
・Googleタグマネージャの管理画面で配信設定

そのため、Webサイトの新規立ち上げ時やリニューアル時など、全ページのHTMLを編集する作業が発生するタイミングで導入すれば、こうした導入の手間を比較的減らすことができます。

また、Googleタグマネージャはほとんどのタグに対応しているものの、中には対応していないタグもあります。

・SNSのシェアボタンを生成するJavaScriptなど(ページ構造に関わるタグ)
・Googleアナリティクスのウェブテスト機能や一部のA/Bテストツールなど(同期処理が必要なタグ)

動作保証しているのはGoogleのタグに限られるため、Google以外のタグに不具合が起きると解決が難しい場合もあります。

また、Googleタグマネージャは管理画面上ですべて設定できるわけではないことも覚えておきたいポイント。たとえば、GoogleアナリティクスのEコマース設定などは別途、HTMLへの追記をしなければなりません。

タグ管理を簡素化・効率化したいなら、Googleタグマネージャの導入を

時間も手間もかかってしまいがちなタグ管理を簡素化・効率化したいというときには、Googleタグマネージャの導入がおすすめです。無料で、多彩に活用できるため、ぜひ取り入れておきたいツールといえます。

ただし、導入にはある程度の労力がかかります。自社に最適なタイミングを図ったうえで、利用してみてはいかがでしょうか。

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早川 勉

デジメーション株式会社 シニア・アソシエイト

WEB広告代理店に入社し、主に西日本エリアのメディア担当として大手から地場企業までを広くサポート。アクセス解析やデータ活用を中心に効果改善を図る。

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