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2023.05.01

リスティング広告のDSA(動的検索広告)の仕組みを簡単解説

成果に繋げる広告運用先をお探しなら

その広告、売上につながっていますか?成果に繋げる方法からお伝えします。初めて広告する方やセカンドオピニオンなどお気軽にご相談ください。

まずは相談してみる

インターネットで検索をしたとき、キーワードに関連した広告が表示されることはよくあるのではないでしょうか。この広告を「検索広告」といいます。このような検索広告を使ってうまく宣伝をしたいところですが、ユーザーが検索するキーワードを的確に想定して、広告を設定することは難しいですよね。

そこで効果的なのが、「DSA(動的検索広告)」です。DSAを使いこなすことで、今まで想定できていなかったユーザーの検索キーワードの発見や、適切なキーワード選定ができます。

「DSAとは何か、仕組みも含めて知りたい」「DSAを運用するメリットと注意点は?」と思われている方に向けて、DSA(動的検索広告)の仕組みから実際の設定方法まで、詳しく解説していきます。

DSA(動的検索広告)とは?

DSAとは、Dynamic Search Adsの頭文字を取ったものです。一般的に「動的検索広告」と呼ばれています。DSAはGoogleの検索エンジンに実装されている機能であり、広告主のWebサイトの情報から関連キーワードを抽出します。そのあと検索ユーザーに向けて、広告を自動で設定することが可能です。

似た機能をもっている「検索連動型広告」では、広告主があらかじめ検索キーワードを決めてから出稿します。一方DSA(動的検索広告)は、Googleのクローラーが自動的にキーワードを読み取るため、検索キーワードを考えて登録するという手間がなくなります。

DSAの仕組み

DSA(動的検索広告)の仕組みは、以下のとおりです。

1.Googleのクローラーが登録したWebサイトをクロール

登録したWebサイトをクローラーと呼ばれるロボットが巡回して、関連キーワードを自動生成します。検索連動型広告であれば、事前にキーワードと見出しの登録が必要です。

2.登録したWebサイトが検索エンジン上に表示されるようになる

クローラーの巡回が終わり、ページ内容に問題がなければ検索エンジン上に表示されるようになります。

3.ユーザーが登録したWebサイトにおける関連キーワードを検索

クローラーが抽出した関連キーワードをユーザーが検索すると、登録したWebサイトが検索結果の最上部に表示されます。

4.関連キーワードをもとにGoogleが広告を自動作成して表示する

検索結果の最上部に表示される際、別途広告などを作成する必要はありません。Googleがタイトルも含めて関連キーワードから自動作成してくれます。

このようにDSA(動的検索広告)では、従来の検索連動型広告とは異なり、広告の出稿に必要なものはWebサイトURLのみです。検索キーワードを深く考える手間がなくなるので、非常に利用しやすい広告といえるでしょう。

DSAを運用する3つのメリット

先ほども述べたようにDSAでは、Google側で関連キーワードを抽出されます。そのため、作業効率の最適化だけでなく、売り上げアップにもつなげることが可能です。

広告出稿の作業を効率化できる

まずひとつめのメリットは、出稿作業を効率化できることです。DSAでは、ユーザーがクリックしたときに遷移するWebサイトのURLだけを登録します。

今までは2〜3語以上のキーワードである「ロングテールキーワード」の選定や、広告タイトルの設定などに多くの労力がかかっていました。しかし、キーワードに関することはGoogle側がやってくれます。広告出稿作業の効率化だけでなく、人的なコストも削減にもつなげられるでしょう。

売り上げアップが見込める

2つめのメリットは、売り上げアップが見込めることです。

Googleがロングテールキーワードまで設定してくれることによって、従来よりもコンバージョン率が高い層に広告を表示できる可能性があります。ロングテールキーワードで検索するユーザーは、すでに商品の検討まで考えている場合が多いため、最終的に大きな売り上げアップを見込めます。

新しい検索キーワードが見つけられる

3つめのメリットは、想定していないキーワードを見つけられることです。とくにロングテールキーワードは、検索ユーザーによって異なります。検索連動型広告では検索キーワードの予測が難しく、想定したキーワードでしかユーザーを確保できません。

そこでDSAを運用すれば、自動で関連キーワードを抽出してくれます。また想定外の新しいニーズ発見につなげることもできるでしょう。

DSAを運用する際の3つの注意点

さまざまなことを自動で行ってくれるDSAですが、もちろん注意点もあります。先ほど解説したメリットとあわせて、注意点も意識して運用していきましょう。

自社のブランドイメージに合わない場合がある

先述した「想定外のキーワードでも表示可能」という点ですが、デメリットもあります。それは、クローラーが判断したキーワードと、自社のブランドイメージに合わない可能性があることです。タイトルも自動で生成されてしまうため、キャッチーなタイトルにしようとしてもコントロールができなくなります。

したがって、広告出稿までの工数やコストは削減できるものの、広告表示における自由度は制限されることを覚えておきましょう。

説明文を作成する必要がある

次に注意するべき点は、「説明文の作成」です。DSAでは広告のタイトルが自動生成されてしまうため、そのタイトルにマッチするような説明文が必要になります。

また、説明文はできるだけ違和感のない、汎用性のある説明文を考えることが大切です。タイトルと説明文がずれていると、クリック率も下がってしまいますので注意しましょう。

除外設定を行う必要がある

広告表示において必要のないキーワード、もしくは自動生成して欲しくないキーワードについては、「除外設定」を行いましょう。キーワードの除外設定をしておくと、登録されたキーワードでの広告表示がされなくなります。たとえば、広告運用において会社概要などのページは表示させる必要がありませんので、除外設定を行います。

このように広告として表示する必要がないページについては、手動での設定が必要です。すべて自動で行えるわけではないことを、頭に入れておきましょう。

DSAに適しているサイトの特徴

ここでは、DSAに適しているサイトの特徴をご紹介します。ご自分の運用しているサイトが、どのタイプなのかも含めて参考にしてみましょう。

取扱商品数が多いサイト

ひとつめは、取扱商品の数が多いサイトです。商品数が多いと、商品ごとのキーワードをすべて考えて出稿する必要があり、非常に手間とコストがかかります。

DSAであればWebページをクローラーが巡回をして、関連キーワードを抽出してくれますので、上記のような手間やコストがかかるリスクを解消できるでしょう。取扱商品が多いサイトの例として、以下のようなものがあります。

・ECサイト

・不動産ポータルサイト

・中古車販売サイト

上記のサイトのように商品数が多く、それぞれの商品によってキーワードが変わってくるような業種であれば、DSAは効果的でしょう。

SEO対策を行っているサイト

2つめは、SEO対策を行っているサイトです。

SEOは、Googleなどの検索エンジンに自社サイトを正しく理解してもらうために行う施策です。

またSEO内部対策のタイトルタグやディスクリプションは同様にDSAの広告文に使用されます。

そのためSEO対策を行っているサイトはキーワード選定も優れており、悪い意味での想定外キーワードが抽出される可能性も低いし、広告配信量も増える可能性が高くなり結果としてCPCも低下できる可能性が高いです。

そのため検索エンジンからもともと評価が高いサイトであれば、DSAの効果をさらに向上させることもできます。

DSAの設定方法

最後は、実際にDSAの設定方法について解説していきます。具体的な手順は、以下のとおりです。

①新しいキャンペーンを作成する

②広告グループを設定する

  1. 広告の説明文を作成する

とくに難しい設定などはありません。①から順に進めていきましょう。

①新しいキャンペーンを作成する

まずは、動的検索広告専用のキャンペーンを作成します。

・Google広告の対象アカウントで[キャンペーン]→「+」→[新しいキャンペーン]を選択

・キャンペーンタイプが複数表示されるため、「検索」を選択

・「ウェブサイトへのアクセス」にチェック、URLを入力し「続行」をクリック

以上で、動的検索広告専用のキャンペーンの作成が完了です。続けて全般設定も行っていきましょう。

全般設定の手順は以下のとおりです。

・キャンペーン名を入力して、「ディスプレイネットワーク」のチェック項目を外す

・「詳細をすべて表示」をクリック、ドメインを入力する

・「ウェブサイトのGoogleインデックスを使用する」が選択されているか確認

・地域を「日本」に設定し、言語を「日本語」にする

・予算と入札単価を入力

・必要に応じてオプションを設定し、「保存して次へ」をクリック

なお入札単価については、あまり高い入札単価にしてしまうと通常の検索広告キャンペーンに影響がでてしまう可能性があります。できる限り通常の検索広告キャンペーンよりも低い単価で設定しましょう。

②広告グループを設定する

次に、広告グループの種類を設定していきます。

・広告グループの種類を「動的広告」にする

・「広告グループの種類を変更しますか?」と表示されるので「続行」をクリック

・広告グループ名を設定し、広告を表示させるWebサイト内のコンテンツやページを入力

・「保存して次へ」をクリック

以上で広告グループの設定が完了です。また、広告を表示させるコンテンツやページは細かく設定できますが、最初は「すべてのWebページをターゲットに設定する」を選択しておきましょう。まずは多くのターゲットに対して広告を運用し、のちに広告を表示させるページとそうでないページに分けていくほうが、効率よく進められます。

③広告の説明文を作成する

最後は、広告の説明文を作成します。

・説明文1と説明文2を入力

・「保存して次へ」をクリック

・「キャンペーンに進む」をクリックして管理画面に戻る

以上で完了です。説明文の設定はとくに選択する項目がなく、説明文1と説明文2を入力するだけです。

ただし先述したように、広告の説明文は自動で生成されないため、手動で設定する必要があります。広告を表示させるWebサイトに合う説明文の作成を心がけましょう。

また、説明文まで設定が終わると次は「Googleによる審査」があります。この審査を通過することで、広告が表示されるようになります。

まとめ

今回は、DSA(動的検索広告)の仕組みから設定の方法まで解説しました。

DSAは従来の検索連動型広告とは異なり、Googleがほとんどの作業を自動で行ってくれるため、広告出稿までの手間とコストがとても低くなっています。さらに関連キーワードなども自動で生成してくれるので、労力もそこまで必要ありません。

DSAは、たくさんの商品を取り扱っているようなサイトを運営している会社にとって、非常に効果的な機能です。ぜひ本記事での解説を参考に導入を検討してみてください。

>リスティング広告について

>ディスプレイ広告について

>純広告について

>SNS広告について

>コンテンツマーケティングについて

>SEOコンサルティングについて

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川合 陸登

デジメーション株式会社 アソシエイト

大学では機械工学を専攻していた理系卒マーケター。
WEBプロモーション会社での職務経験と数字への強さを活かして、クライアント様の売上拡大に従事。ECサイト・スタートアップ企業様のSEO対策やサイト制作を専門に請負う。

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