その他

2020.03.23

アジャイルマーケティングを成功に導く組織設計の秘訣

Webマーケティング担当者なら「アジャイルマーケティング」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。すさまじいスピードで変化し続けるマーケットに対応しながらユーザーのニーズに応えなければならない現代において、新たな気づきをもたらしてくれる概念として周知され始めています。今回は、アジャイルマーケティングの概念、運用を成功に導くための組織設計について解説していきましょう。

顧客重視のコミュニケーション手法「アジャイルマーケティング」とは?

「素早い」「俊敏」といった意味を持つアジャイル(agile)という言葉の通り、アジャイルマーケティングとは、スピード感を持ったマーケティング手法のことです。従来のWebマーケティングと比較しつつ、端的に言えば、「大きなプロジェクトではなく、まずは小さなプロジェクトに着手する」「結果が出てから改善策を練るのではなく素早く、頻繁にトライ&エラーを繰り返す」といった点が大きな違いといえます。

アジャイルマーケティングを理解するためには「アジャイル」という概念について触れる必要があります。その考え方を理解するには、下記のキーワードが役立つでしょう。

・不確実性:「未来」「他人」といった「わからないもの」

・経験主義:「コントロールできること」と「観測できること」を見極め、経験から学習することで不確実性に対応する姿勢

アジャイルとは「経験主義的な態度によって、環境に適応しながら効率良く不確実性を減少させられている状態」といわれています。しかし、これだけでは理解しにくいため、2000年代からアジャイルの概念が取り入れられ始めたソフトウェア業界を例に挙げてみましょう。

ソフトウェア業界におけるアジャイルとは、時間をかけて大規模な完成品を作るのではなく、第一に及第点の製品を市場に出してみて、ユーザーからのフィードバックを得て改良・改善に繋げていく「身軽」で「素早い」アプローチを指します。実際の経験から不確実性を潰し、改善を重ねながら前に進んでいくというアジャイルの概念がイメージしていただけたのではないでしょうか。

また、アジャイルマーケティングでは下記4つの原則が重要といわれています。

アジャイルマーケティングの4つの原則

ユーザーファースト

顧客を中心に仕事と組織を構築する姿勢。

クロスファンクショナルチーム

従来のトップダウンではなく、部門横断的にメンバーが集うチーム。

※クロスファンクショナルチームについては後述します。

行動

常にユーザー目線で取り組み、課題を解決する姿勢。

反復

最初から完璧を目指さず、短い期間で何度も反復することでクオリティが向上。

しかし、アジャイルマーケティングとは単にPDCAを素早く回すことではありません。時にはPlanの前にDoを行ったり、DoとCheckを並行させたりと、PDCAよりプロセスに俊敏さと柔軟さが伺えます。 なお、プロジェクトが完了したとしても、価値を生み出さない限りアジャイルマーケティングでは成果とみなされません。プロジェクトに取り組む間、常にユーザー目線でその価値を問い続け、価値ある成果を最大化することが求められます。つまり、アジャイルマーケティングとは刻一刻と変化する現代に柔軟に対応しながら顧客に合った商品・サービスを素早くリリースする、顧客重視のコミュニケーション手法といえるでしょう。

アジャイルマーケティングを成功に導く組織設計のポイント

アジャイルマーケティングを成功に導く組織設計のポイント

次に、アジャイルマーケティングの具体的な実践例を挙げてみましょう。

アジャイルマーケティングの実践例

・リーダーの意見や慣習ではなく、検証に基づいた学びを重視する

・スピーディーに、段階的に実行する

・少数の大きな賭けではなく、多数の小さなテストによる段階的な成長を目指す

大規模なWebサイトリニューアルではなくABテストで検証しながら部分的な改善を行なったり、さまざまなWeb広告のパターンを日々検証しながらより良いものを目指したりといった姿勢がアジャイルの考え方につながります。

とはいえ、アジャイルマーケティングの導入は決して簡単ではありません。素早く、無駄を省きながら取り組むというアジャイルの考え方と「一度決められたことは最後まで進めなければならない」「変更・改善を加えるには稟議で承認を得なければならない」といった従来の企業風土との乖離がその理由です。

アジャイルマーケティングを成功に導くためには、従来の縦割りからユーザーを中心に据えた「クロスファンクショナルチーム」へと組織を設計しなければなりません。各部門を横断してメンバーが集まるクロスファンクショナルチームなら、チームの動きが可視化され、助け合いながら素早く、柔軟に対応することができます。

ただし、クロスファンクショナルチームを運用する場合は、チームと日々業務に追われる現場との間に温度差が生まれないよう注意が必要。チームが空中分解を起こさないよう、個々の力を引き出しながら全体をまとめ上げるリーダーの存在が鍵を握ります。

アジャイルマーケティングの理念はWebマーケティングに適している

ユーザーを最優先に据え、迅速に、細やかに取り組みをすすめていくのがアジャイルマーケティングの基本的な理念。最後まで取り組んだり、慣例を重視したりする日本企業に浸透させるには難しい面もあるものの、その本質は日本でのWebマーケティングに適しているといえます。ぜひ、組織設計を第一歩として始めてみてはいかがでしょうか。

勇一天谷

天谷 勇一

デジメーション株式会社 代表取締役

マーケティングオートメーションを活用したCRM戦略や、データを活用したサイト構築・デザイン制作、WEB広告メニューのプランニング、などデータに基づいたプロモーション戦略を中心に、現場担当者だったからこそ分かるセールス部隊とマーケティング部隊の間に生じる課題の抽出・解決やツール(施策)の定着化運用などが強み。

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